鹿志村茂臣さんは、ハーモニカ(ハープ)プレイヤーです。いろんな分野で演奏活動されてます。が、特に近年交流が芽生え、THE WHO音楽を通じた飲み仲間でもありますから..普段の言葉に戻して?紹介!...いいでしょ!カッシー?

カッシーは、名古屋でキース・ムーン追悼Gigをやってました。最近は、Super High Numbersにバッチリ参加。DaimyoのGigでも吹いてます。もうジャンル飛び越え、物凄い量の音楽情報で、特にブリティッシュはかなりなフェチじゃないかな〜?!パブからプログレ、そして何よりもTHE WHOに関してはかなりな変態?!今年もつい最近フーを見る為だけ!!に渡英してたんです。その御NEWなリポートをお楽しみ下さい。(Daimyo)

 

〜2000/11/13ロンドン・アリーナ、15・16ウェンブレーアリーナ〜

 ロンドンにも出来たんだなぁ、なんて思いながら入ったオックスフォード・サーカスの

スターバックス。僕はスターバックス・フリークなので家でも毎日飲んでいます。それ程

コーヒー好きでもないのだが、スターバックスの店員は愛想が良いのでいつのまにか家でも豆を買ってきて飲むようになってしまったのだ。でもロンドンの店員は愛想は良くない

..あたりまえだけど。

 店に面したリージェント・ストリートは平日の夕方なのに車両通行止めでマウンテンバイクのアトラクションやあっちこっちで吹奏楽の演奏をやっている。ずいぶんにぎやかだなぁと思っているとその内カウントダウンが始まった。広い大通りの向こう側まで渡ったキレイなクリスマスのイルミネイションの点灯式らしい。ものすごい盛り上がりで、通行人や見物人も一緒にカウントダウンしている。日本では考えられない光景だ。クリスマスはやはり特別なイベントなんだろう。

 ミレニアムだとかなんだとか言っているうちにザ・フーの本格的な再結成ツアーがスタートして、やるだろうなぁと思っているうちにUKツアーの日程も決定してしまった。やはりミレニアムにはなにか秘密のパワーがあるらしい。そう言えば10月にはハンブル・パイ再結成ってのもあったらしいが、メンバーは誰だったんだろう?前みたいにジェリー

シャーリー以外誰も知らないやつなんてのはイヤだな。主人の居ないブロックヘッズってのも12月に演るらしい。こっちはチョット観てみたい気がする。

 と言う事で今回11月13日、15日、16日と計3回のコンサートを観て来ました。13日はロンドン・アリーナ、場所は今話題のミレニアムドームのあるドックランズという地域、(日本で言えばお台場か)。ドックランズ・ライトレイルウェイという四両編成のモノレールみたいな感じの電車にのって行く。最近出来た新しい会場の様で通常はアイスホッケーの試合が行われているらしく、電車内にもホッケーのポスターがはってありました。思ったよりもずっとこじんまりとした会場で、ウェンブレーを二回りぐらい小さくした感じ。1万人は入らないかなぁといったイメージ。新しくてキレイで良い。会場の入口前もグッズ売場とハンバーガーの売店があるだけで200人ぐらい留まったら一杯といった狭さ

、だけど駅から20秒、階段降りたらもう正面入口の近さ、7:30スタートで6:30頃着いたのだが、結構賑わっている。

 会場に入ると客席は3割りぐらいの入りでまだゆとりがある感んじ。SEにポール・ジョーンズの声が、ザ・ブルース・バンドが流れているナイスな選曲だ。しばらくすると、スクリーンに27日のチャリティー・ショウの宣伝が流れ始めた。こちらには、エディー・ベイダー、ノエル・ギャラガー、そして初の師弟共演、ポール・ウェラーも登場する。前澤さんが(注*会長by Daimyo)チェックして来てくれるはず。

 オープニング・アクトは、今年来日も果したジョー・ストラマー&メルカロレス。今回はバイオリン・プレイヤーを加えてアイリッシュ・トラッドのフレイバーが感じられる。

このバンドのパーカッション・プレイヤーはなかなかタイトでアイデアも豊富だ。バンド自体のプレイも良い。が、いかに元クラッシュと言えども会場内は前座の扱い。アリーナ席の前のほうが少し盛り上がっているだけでパッとしない。さすがにクラッシュ・ナンバーには少し反応するが「ハーダー・ゼイ・カム」ぐらいじゃビクともしない。日本だったらもう少しは盛り上がるだろう。

 ジョー・ストラマーがオープニングらしく40分程度の短いステージを終えるといよいよザ・フーの登場だ。この頃にはすでに会場も一杯になっている。セット・チェンジの間にも客席から”ザ・フー・コール”だの、今時ナンセンスな”ウィーアーモッズ・コール

”がおこっている。”ザ・フー”と言うより”ウー、ウー、ウー”と聞こえる。

 客電が落ちて大歓声の中、遂にザ・フーの登場だ。黒のスーツにゴールドのストラトのピート、相変わらずギンギラの上下のジョン、いつまでたっても垢抜けないロジャー。サポートにはドラムのザック・スターキー、Keyにはジョン・バンドリック”ラビット”と最強のメンバーだ。

 一曲目、”I Can't Explain”から待ちに待ったザ・フーとの再会だ。やはりエレキを弾くピートは無敵だ。アコギでは今イチ物足りない。”Substitute”そして数十年ぶりにセット・リストに加わった”Anyway,Anyhow...”ザ・フー王道のキャッチでありながらワイルドなナンバー。ピートのブチかましギター・ソロとザックのドラムがイカス!!

そして志なかばにして宙に浮いたLife Houseからのナンバーが続く。オリジナル・バージョンに忠実なバック・トラックを使ったRelay、久しぶりのバーゲンも良いテイクだ。

Real Meはキース以外のドラマーではやはり辛い。これはスタジオ・バージョンには勝てないのだろうか。僕の好きな”You Better You Bet”はやはりいい曲だ。今回は曲間の話が結構長い。何を言ってるか良く解らないけど。

 そう言えばイギリス人はコンサート前もコンサート中もビールをガンガン飲む。演奏中でも狭い通路を出て行ってビールを5〜6本持って帰って来る。4〜5人で来ているグループも多くて、あっちこっちで人が移動している。体がデカイわりにはイスの大きさも通路も日本と同じぐらいだから人が動くと結構大変だが、誰も文句を言わない。お国がらか。

 曲目は別表に掲げるが、最終日に少し曲が減ってアンコールがマジック・バスになったぐらいで大差無し。ザ・フーのヒット・パレードが続く。ファンにはたまらない3日間。

 最終日、例によってピートはこう言った。「これが最後のロックンロール・ツアーだ」

多分誰も信じていないよ。今までもずっとそう言ってきたんだから。叉きっと気が変わるだろうし、みんなそれを待っているし。だってザ・フーのショウはイギリス人にとってクリスマスと同じぐらい大切なイベントなんだから。 (鹿志村茂臣)

 

Set List;

11/13&15

I Can't Explain, Substitute, Anyway..., Relay, My Wife, Baba.., Don't know my..,

Bargain, Drowned, Behind Blue.., Pinball.., Real me, You Better.., Who are you,

5:15, Won't get.., -ENCORE-; Let' See Action, Kids are.., Marry Ann.., My Gene..

11/16

Drownedがカット

-ENCORE-; Let's See.., Kids.., Magic Bus    

 

カッシーはロンドンに行くといつも謎のマズウマな(マズいんだけどつい食い続けてしまう)スナックを買ってきます。一緒に彼とそれを肴に飲んでると、イギリスの空気がしてくるから不思議なんだ〜!!

 さ〜ザ・フー・ファン・クラブどうでるか〜!次なるリポート待ってますよ〜!もちろん全世界からの熱いリポートお待ちしてます。英語OKです。メールにて添付でも手書きでも構いません。 (Daimyo)

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