2008/08/16(土)

ゆうべは終戦記念日でした。
テレビで大東亜戦争最大の惨劇の一つ
レイテ島のドキュメントが放送されていました。
生き残りは85歳を超える方々ばかり。
生き残ったからには誰にも言えないことをしなければ
生き抜けなかったでしょうし、
墓場まで抱えて死のうと思っていたヒトもいるのでしょう。
重い口を死ぬ前にやっと開いてくれた方もいるのでしょう。
ま、机上の空論にかられた一握りのアホどもが
自国の財産である若者を犬死にさせたというのがとどのつまりだと思います。

戦闘が行われてない時期というのはこの地球にはないのかもしれません。
今この時にもどこかでおこっているでしょう。
初めの湾岸戦争のときは
空爆開始を職場のスタッフルームで
UNOに熱中しながら観戦してました。
多分瓦礫の下敷きになって幾人ものヒトが死んでいるという
その時にヨタを飛ばしながら平和を謳歌していたのです。
なんだかとても不思議な体験でした。
大本営はこんな感じだったのでしょうかねぇ?
あの時サダム・フセインが海に油を流し
黒く淀んだ波にもがく鳥の映像が世界中に配信されました。
初めは苦し紛れに全くひでーことしやがると思いましたが
考えてみりゃアメリカがテメーらの正当性を訴える
スローガンでしかなかったわけでした。
湾岸戦争後、親を失った子供らの報道がありました。
家が瓦礫となりPTSDに悩む子供らのセルフディフェンスは
自分が何か悪い事をしたのでお父さんやお母さんが
死んでしまったんだと思い込むようになるというのでした。
なんて気の毒なことでしょうか。
パレスチナとイスラエルの爆破合戦のときに
瓦礫から救出された子供の頬つたう涙は
瓦礫の粉塵で汚れた頬を流れていくにつれて
だんだん黒い滴に変わっていきました。
あの子供の黒い涙の映像をボクは忘れることが出来ません。
「永遠のゼロ」を読み終えて
また靖国へ行ってみましょうかね。


2008/05/23(金)

週一回、某ホテルに仕事しにいっている。
仕事場の裏口はエスカレータがあり、その手前にタバコが吸えるロンリーなスペースがある。
仕事場のヒトなどが一服するための隠れたスペースであり、
時折通りすがりの客がふと気づいてタバコに火を点けることもあるスペースである。
俺が通り過ぎようとすると、見知らぬ白髪まじりのジジイがタバコ燻らせながら携帯を耳にあてていた。
かるく会釈しつつその脇を通過しようとすると俺のことを気に留める風もなく話していた。
何やらこそこそとしたムード。。。ヤバい話でもしているもんかと思いつつ通り過ぎざまに、ジジイが
「えへへぇ、なんだよぉ〜、もっと大きな声でオレのこと好きだって言ってみろよ〜〜、へへへぇ」
と、ぬかしやがった。。思わず独り膝カックン状態となった俺。。
ええっ?どこのどいつと話してるのか知らんが、どの面下げて、そんなコッ恥ずかしい台詞が言えるんだ?
全身さぶいぼ立ってしまった。
日本人から恥の概念を奪い去った団塊世代、、
さすがだぜ。。


2008/05/16(金)

いや〜、、某テレビ曲の記者が夜の巷で妙齢の女性にむかって下半身露出で逮捕。。
別に酩酊状態でもなかったそうなので本気だったんですね。。
”本気”と書いて”マジ”と読む、、ぐらいの勢いっすね。
いわばエリートの部類だったんでしょうにねぇ、
これじゃぁ、報道記者としての社会的生命は断たれてしまいましたね。
己の棒を振り回したら、己の一生まで棒に振っちゃった〜みたいな。。
お後がよろしいようで。。


2008/01/12(土)

神奈川県の卒業式かなんかで国歌斉唱の際に起立しなかった教師たちがいて、
それに対して校長センセが「起立しなかった奴リスト」作ったらしく
こいつは個人情報保護の観点からもおかしいじゃねーか!
っていう判断を偉いヒトが決定したらしい。。。
国歌は「君が代」じゃねーの?今まで。。。
国旗は「日の丸」じゃねーの?五輪やワールドカップとかでも。
別にオレは右翼じゃないし、日本の戦争責任も棚上げする気は全くないが、
戦争責任を問われて国歌や国旗を変更しろと決定されたわけでもないんだし、
(正直、そんなことまで戦争責任問われる理由は無い!)
教師だけが悪いなんて言わない。
でも自国の国歌や国旗の存在に自信が持てず
自国の歴史と向き合えない人間に教鞭をとる資格はないのではないだろうか。
ガキの頃は自分たちが撒いた種である戦争の歴史に向き合わなければならず
教師に限らず、とにかくちょっと前の戦争の歴史を全否定して
それが新しい日本をつくるってー事なんだ!とみんな思ってた。
ま、当然の反応だと思うし、自分もそんな教育を受けたし
フォークソング歌ってたお兄さんたちゃ、もっとガッツリ暴れてたわけで。
戦争は悪いし、それを押し進めて後戻りできなくなった日本には
まぎれもない責任がある。だから平和を詠い続ける責任がある。
そんで他国から押し付けられた憲法だという理由で憲法改正するのなら、
改めてもう一度絶対戦争に組しないという憲法をつくるべきだと思う。
起立しなかったヒトたちは自分たちこそ歴史と向き合っており
だから起立しないんだと唱えるのでしょう。
でも天皇は歴史です。
歴史は昨日今日生まれた人間ごときに踏みにじれません。
もう一度、僕は右翼ではありません。


2007/12/10(月)

2007年嘉納治五郎杯柔道ワールドグランプリ
日本の選手も比較的好成績をおさめてましたねー。
やはりヨーロッパの柔道とは違って一本勝ちが出やすいジャッジメントだったのでしょうか?
しかしホームタウンであったためか日本人に有利な判定がいくつか気になりました。
今のマジ一本?みたいな。
谷本歩実も一本にこだわる柔道を展開してましたが結局試合巧者の上野順恵に決勝で負けてしまいました。
ヨーロッパでは柔道はJUDOであって、もはや柔道着をまとって行うレスリングと化してます。
ま、所詮武士道なぞ奴らに理解できるわけもなく、柔術が柔道となる道を選んだ時から、
いつかはこうなるさだめだったのでしょうから、もはやそれを憂いても仕方ないことです。
武道はそこに至るまでの道が重要であり勝ち負けなんぞは大して重要ではなく
勝った奴が負けた奴を前にして平然と勝ち名乗りを上げるなんてのはあってはいけません。
静かに一礼して立ち去るべきじゃぁありませんか。
剣道じゃぁ、勝者がガッツポーズなんてしようもんなら勝ちは取り消しです。
最近の格闘技なんか勝者がコーナーポストに昇って「ッシャァ〜〜〜」なんて基本死刑です。
力士が土俵に落ちた相手に手を貸すなんてアホのやることです。
そんな悪しき見苦しい行為は若貴のバカ兄弟あたりから始まったのでしょうか?
まあ、今に比べりゃ、あの兄弟の時代も面白かったけどねー。
結局父親がどんなに厳しく育てても、その後まわりのアホどもに
チヤホヤされちめーば心技体なんて身につく訳ゃないっすねー。
そして、勝つために純粋なココロで努力しているのはよく伝わるのですが、
しかしそれでもモンゴル人に武士道はわからんかもなー。。


2007/12/03(月)

やった〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!
星野ジャパン!!!!
おめでとう〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!
北京で逢いましょう!!


2007/08/31(金)

ついにスティーリーダンが再来日をはたしました。
今回は新しく東京ミッドタウンにお目見えしたライブスペース
Billboard live 東京のこけら落としです。

彼らの音楽は完成度を高めることに
極限までこだわることで有名でした。
本人たちが語るように、かつてはライブ嫌い。。。
デビュー当時は固定メンバーがいたのですが
そのうちドナルド・フェイゲンとウォルター・ベッカーの二人をのぞき
だんだん辞めていってしまい、やがて各曲の各パートごとに、
その時代のトップミュージシャンが入れ替わり立ち替わり配置され、
まるでセッションしているような様相を呈してくるようになりました。
まるで昔のビーバップ時代に金持ちのパトロンがキャッシュにまかせて
有名なミュージシャンを集めて行ったセッション、
例えばマイルスの“けんかセッション”のような様相ですが、
楽曲はジャズのようなアドリブ合戦ではなく
計算され尽くした展開とアレンジが用意されておるわけです。
アルバムの完成度が高すぎるのでライブで再現しようとすると
時間と費用がかかり面倒くさかったということが
ライブをやらない理由だったようです。
歌詞は社会風刺などが多く、
恋とか愛とかはほとんど出てきません。
空想上のハナシや、それこそ録音スタッフのだれかの身の上話など
SF小説や映画が好きなのこともありちょっと理解に苦しいことも。
曲も、誰もが口ずさめるキャッチーなメロディってのは決して出てこない。
ジャズ、ブルーズ、あるいはアメリカ以外の音楽の煮こごりのようであり
必ずこちらの期待を裏切る展開が用意されていて
それでいて独りよがりのマスターベーションとは違っている。
それが彼らの唯一無二な世界を醸しているわけで、
この世界にハマるととっても気持ちがイイわけです。

なにせ東京ミッドタウン
はじめて足を踏み入れました。
六本木ヒルズと似たようなもんなのかと思いきや
昼下がりの時間帯ということもあり落ち着いた雰囲気。
初日の1stステージで入場は17:50と指定。
ウィンドウショッピングをしながら時間をつぶしました。
なにせ本日開店初日なビルボードライブ東京。
スタッフの段取りの悪いことといったら
せっかちなオレには必殺ものです。
チケット売り場でチケットを渡され
入店するとばったりぶつかりそうになったのは
ピーター・バラカン先生そのヒト。
ま、現れるのは当然ちゃぁトーゼンですが
取材スタッフと一緒だったものか
数人の男女と出て行ってしまいました。
ほ〜、生ピーター・バラカン間近で見ちゃったよぉ。
しっかし、あっちへ並べ、そっちじゃなかった、と
僕らを導くスタッフが段取り全くわかってないよ〜〜。。
やっと入場してから”Aja”のジャケットのTシャツを購入。
先日亡くなってしまった日本人ファッションモデルの先駆け
山口小夜子さんの横顔のプリントが今思えばなんとも切ない。。。

2杯目のジントニックが空になる頃、
暗転してバンドのメンバーがにょろにょろ入場。。
ビーバップのジャムが始まりました。なかなかイイ感じ。
ジャムが終了すると同時にコーラスガール二人に連なって
ドナルド・フェイゲンとウォルター・ベッカー、
二人のダンが入場。
会場の喝采もピークとなります。
1曲目は名盤”Gaucho”から “Time Out Of Mind”
ギターのベッカーとフロントに並び立つフェイゲンは
最近のライブで使っているピアニカを吹きます。
力みの無いノーブルなグルーブと
二人のライブなお姿を観ることができたという感動で
徐々に胸の鼓動がたかまっていきます。
2曲目は最も新しいアルバム”Everything Must Go”から
ギターリフが印象的な”Godwhacker”。
こんな曲ライブでやる気なんだから、まだまだたいしたもんです。
でも上から見てたら、ま、ベッカーは以前からだけど
フェイゲンも頭は薄くなってきて腹は出ちゃって、
ホントにおじいちゃんになっちまったー。ま、相変わらず
「ギャラリーフェイク」に出てくる悪人みたいな風貌ではあるが。。
3曲目、イントロのギター、
おなじみのチョーキングが切れ上がった瞬間に
“Hey Nineteen”が始まったのがわかります。
歌詞を考えてたら
“ヘイ、ナインティーン、
ソウルの女王 アリサ・フランクリンを知ってるかい?“
って、1980年に彼らが思っていたことを
それから四半世紀以上たった現代の
ジョス・ストーンなんかを聴いて育った19歳にも
問いかけてみたくなってしまいました。
そしてたたみかけるようにPegへ。。
その翌年発表されたラリー・カールトンの“Room 335”が
この曲をパクったことで有名ですが、
ま、ラリーじゃなくても、
このリフの軽快さは何とも気持ち良くって
身体が椅子の上で揺れだしてきちゃいます。
途中のギターソロはロベン・フォードやラリーなど
手練の8人のギタリストに弾かせてみたけど、
結局実際に採用されたのは
新人のジェイ・グレイドンだったというオチのついたソロですが、
ライブでも比較的これを忠実になぞったソロが弾かれてました。
ミスター335のパクリは
ソロが採用されなかった恨みでしょうか?
(これは昔インタビューで本人が否定してましたが)
続いてアルバム”Gaucho”から“Babylon Sisters”、、
か〜〜〜、たまらん!!
もし僕らがカバーしたら一生懸命演奏しても
おぼつかないだろうに
余裕ぶっこいたこのリズムのタメは何だろう。。
やっぱり彼らのライブはアリーナではなく
こういった比較的小さなホールで酒飲みながら
聴いてみたかったんですよ!!
それにしても、このあたりで気づいたのですが、
ビルボードライブ東京、、、音が最悪です。
音悪すぎですね〜〜〜、、全く残念です。
でもまあ、ダンの二人に逢えたんだから良しとするか。。
6曲目は”Dirty Work”。
‘72年のデビューアルバムの曲で
歌っているのはフェイゲンではない曲だったので
一体誰が歌うものかと思っていたら
コーラスガールのお二人、、
これはこれでイイ感じでした。ああ、ほっとするなぁ。。
そしてお待ちかね”Aja”の
まるで美術館にでも行きたくなるようなイントロが始まりました。
原盤でのウェイン・ショーターとスティーブ・ガッドの
サックスとドラムの絡んだソロが頭に刷り込まれている僕らには
会場のPoorな音響とあいまって多少の物足りなさはありましたが
それでも楽曲の素晴らしさはかわりません。
そして最後は最も好きなアルバム”The Royal Acam”の
大好きな曲”Kid Charlemagne”だったので最高!!
この曲はライブでよく取り上げられる曲で
原盤での途中のラリーのギターソロのフレージングは
史上屈指の名演だと思いますが、
今回ギタリストもまた素晴らしい演奏でした。
そして曲が終わり二人のダンは引き上げていきました。
え?しかしもう終わり??
その後1曲アンコールに応えてこけら落としは終了。
高いチケット代のわりに段取りの悪い店員、最低な音響、、
む〜〜、、でも、まあ、いっかぁ。。。
二人のダンは今日も元気だった。
ホント長生きして欲しいです。


2007/08/27(月)

すこし休んだ後、
News JAPANでの滝川クリステルの占める割合が増えてきている。
最近桜井よしこと安藤優子のお局様たちの横に座らされキャスターを務める番組もやってるが、、
やはり一日の〆でNews JAPAN。。
モナリザを意識して最も滝クリが美しく見える左斜め45°から放送されているが、
最近は正面下側からやや見上げる感じで番組最後にご挨拶する。
あのややタレた眼裂と口角からよだれがたれそうな顔でにっこり、
「おやすみなさい」といわれりゃー、
そりゃ明日も頑張ろうって気になるわけだなー。。


2007/08/10(金)

政界がゆれてますね。。
誰が舵取りをするのでしょうか?別にに辞めなくてもいいんじゃネーの?
ま、選挙大敗を喫した責任はあるとは思うケドね。
最初から信用してたわけじゃないけど、他に上に立ってもよさそうなヤツが見当たらないんだけどなぁ。。
角界も揺れてますね。。
まあ、辞めちゃってもいいんじゃねーの?
国に帰っていいよ、別に。やっぱこっちは責任とらなきゃね。。


2007/03/05(月)

神様 スティービー・ワンダー 来日
病み上がりで自信なかったのですが
ワンダー教の信徒としては行かないワケにはいくまいというワケで
さいたまスーパーアリーナに行って参りました。
早めにチェックインしてMr.レノンにもお参りしてからアリーナへ。
ウーロン茶と明治カールスティック(熟成チーズ味)をかじりながら
スライ&ファミリーストーンのSEが続く中待つことやおら。
最後の曲『Family affair』が途絶えてアリーナは暗転。。

歓声は昂りオープニングナンバーのイントロの『Too High』が始まり
手を引かれた神様が降臨、、、
コーラス隊のジャズ風味なハーモニーが響き渡ります。
スティービーのコーラス隊は“ワンダーラヴ“と呼ばれ
古くはミニー・リパートンなど優秀なシンガーが輩出されております。
“ゴスペルを歌う者たち”と名乗る日本人どもが束になってかかっても
4人のワンダーラヴのノーブル感とソウルに及びはしません。
そのまま、アルバムInnervisionの曲ならびのとおり
『Vision』そして『Living For The City』へとつづく。
アルバムファンには、も〜、たまらねー連続。。。
“うす汚れた壁に四方を囲まれて暮らし
両親はその子がまっすぐな強い人間になれと愛を注いで育てた
父親は一日14時間働いて1ドル稼ぐのがやっと
母親は何件も家の床を磨いて雀の涙の金をもらう
投票しようとしたって何も変えることはできない
今これが、街でなんとか生きるっていう現実なんだ“と
まだ20歳そこそこだった神様が歌ってソウルが新しく変わりました。
 ドラムのイントロで『Superstition/迷信』が始まったのがわかります。
僕がこの曲を初めて聴いたのはベック・ボガード&アピス(BBA)の演奏。
ジェフ・ベックのヒステリックなエレキギターに痺れたわけで
本物バージョンを聴いたのはその少しあとでした。
BBA体験が強烈だったためか子供の僕には眠たくなるような『迷信』。。
スティービーに惚れ込んだ後でもそんなにイイ曲と思えずにいましたが
80年のアルバムHotter Than Julyが発売になった後の来日ツアーで
初めて神様のパフォーマンスを体験した時にライブで聴いて
この曲のリフが持つブラック度の高さを知りました。
やっぱこっちのほうかカッコいいんじゃねー?と。
人生、体験しなきゃわからんことはたくさんありますねー。
だからこそライブは素晴らしい。。
 そして、タモさんの往年の空耳ネタで有名な
『Don’t Worry About Things』
Incognitoのブルーイがカバーしているほうが有名なのか?
インコの曲だと思ってるヒトも少なくないようで、
確かにブルーイのアレンジとメイサ・リークの良〜ぃ声が
サビのクロマチックに降りてくるトコに見事にハマってます。
いや!アレンジがいいんじゃなく、断然曲がいいんだな、やっぱり!
神様の曲って、メロも声もそうですがオリジナリティが強すぎて
結局だれがカバーしても越えられないってのがファンの心理だと思います。
サザンやドリカムだってそうじゃないっすか?
ここ20年以上カラオケ屋でニセ桑田佳祐はたくさん見てきましたが
誰が歌ってもコントみたいで無理だもん。
むしろ自分流に歌ってくれたほうがナンボ聞けるかって。
だから自信たっぷりなナンシー・ウィルソンの『Lately』だきゃ、
も〜、やめてくれよ〜ぅ。。
この辺が敬虔なワンダー教信者のひとり、相棒の良い竿くんが
ライブでスティービーの曲やりたがらない理由ですね。
 やがて曲は『Overjoyed』へ。
なんなんでしょうか、この歌詞の色彩感は?
実は目が見えてるのか?
この曲はアルバムIn Square Circleに収録されてます。
ミニー・リパートンの『Loving You』のように
鳥のさえずりが効果的な曲ですが
コンサートに備えアルバムを復習して聞き返してみました。
鳥の声や水滴の音が打ち込みでパーカッションのように
一定のテンポを形成して使用されています。
勿論21世紀の今となっては当たり前の手法です。
80年代のこの時期の曲を思うとき
シンセの音源自体も陳腐で、
打ち込みにしても、進歩し始めたテクノノロジーを
まだみんな活かしきってないなぁという印象があり、
逆にそれがこの時代のレトロ具合なのかもしれませんね。
この曲も曲自体が優秀なのだから単にパーカッションでリズムをとって
『Loving You』のように鳥のさえずりがバックで聞こえてるほうが
今となっては聴きやすいと思ってしまうのは私だけでしょうか。
でも改めて聞き返してみてこのアルバムの楽曲は
どれも素晴らしいのは間違いないのであります。
 コンサートはアルバムTalking Bookの『I Believe』から
名曲『Ribbons In The Sky』へと。曲との間に
”I love you! Stevie!”
“I love you,too!”
“Go! Stevie go!”
“Yeah! Go! Stevie go!”
なんて客とのやりとりが微笑ましく始まり
ジャジーフレイバーなこの曲は途中から
なんとコルトレーンの『Giant Steps』へ移行。
スティービーのピアノも相変わらずなかなかのものです。
続く『Place In The Sun』はCFやドラマのテーマ曲で知られたので
今回の来日コンサートの選曲に当然押さえたところでしょうか?
大名のライブで歌ったスティービーの曲なので感慨もひとしお。
お隣の邪魔にならないようにくちずさんでみました。
 そしてスティービーと客のコール&レスポンスシリーズ
『You Are The Sunshine Of My Life』
『My Cherie Amour』
『Part-Time Lover』
『I Just Call To Say I Love You/心の愛』が雪崩のようにやってきます。
神様に促されてはシャイな観客も歌うことを厭いません。
それにしても優しくも素晴らしいメロディーに乗って
You are the sunshine of my life
That’s why I’ll always be around
You are the apple of my eye
Forever you’ll stay in my heart
そうだよね、きっとホントの神様は優しいスティービーに
見せてくれてるんですよね。。
ああ僕もスティービーと一緒に幸福感に包まれて
涙腺が腫れてきてしまうじゃないか。。
『My Cherie Amour』はイントロからラ、ラ、ラ〜、ラ〜、ラ〜ラで大合唱。
おおきなドームが甘いメロディーで一杯に満たされてゆく。
いにしえのフォークグループの野外コンサートで
観客のオヤジどもが幸〜せそうな間抜け面で
歌を一緒に口ずさんでる映像が
NHKの昼のニュースなどで流れることがあるが、
オレも今まさにそんな間抜け面してるんだろうなぁーとか思うと
こッ恥ずかしくてどうにかなっちまうじゃねーかよ、オイ!
まあ、でも、音を楽しむと書いて音楽と言うのなら
素晴らしいメロディーに身をゆだねることこそ全ての本質。
そう思えば間抜け面の自分にも言い訳できるってもんです。
『Part-Time Lover』は
ベースとリズム隊がビートを刻むだけで伴奏無しで、
観客とスティービーとワンダーラブとで
とうとう一曲まるまる演っちまいました。
さらに『心の愛』で隣のヒトと肩を組んで
身体を左右に揺すってみたくなった衝動に
そんな自分を想像しただけで身の毛もよだちつつ
曲は最新アルバムTime To Loveの『So What The Fuss』へ
ファンク調のこの曲は前回来日の時にはまだ発表されてなく
スティービーが現場で引張って客に歌わせたナンバーでした。
10年ぶりのアルバムTime To Loveは
コマーシャルには大ヒット作とは言えませんが
じっくり聴くとやはりいつもながらの神様の音楽がそこにあります。
 ラストナンバーは近代音楽史上歴史的名盤
Songs In The Key Of Lifeから『As』でした。
そういえば今回はKey Of Lifeからの選曲が少なかったなぁ。
だいたいKey Of Lifeの『Another Star』あたりで一旦盛り上がって終わり
ではアンコールってのがコンサートの定番なのですが、
今回は『I Wish』や『Isn’t She Lovely』あるいは『Sir Duke』などの
スタンダードナンバーも外されており
全体にシブ目の選曲だったといえましょう。
そしてコンサートはアンコール無しで終わってしまいました。
不満というより、いつもサービス精神旺盛なスティービーなので
どっか具合でも悪いのかなぁとちょっと心配になりました。
でもコンサートは十分満足な内容でした。

ああ、これで元気がもらえたので今年も頑張って行けます!!
Viva! Stevie! Wonderful! Wonder!