彼とは何年の付合いになるだろう?!毎年夏が近づくと”超〜暑苦しい声!”で、(ゴメンネ、ダルトリーとタウンゼントの仲だからいいだろう?)「今年のム〜ンはどうなんだ?」とサイソクしてくるNo.1な男が彼、小和君です。第何回の時かは忘れましたが、追悼ライヴでフーのメドレーを演奏して「さて一体何曲やったでしょう?これに答えられたヒトは次回の追悼ライヴに出演して貰います!」と私が言った。絶対にどんなマニアでも見逃してしまうような罠が仕掛けられていたのですが、見事クリアーしてしまったのが彼だったのです。(正直言って驚きました)男の約束です。その次の回ではヴォーカリストとして<恋のピンチ・ヒッター>をPOW!をバックに従え唄う小和君がいました。以来、特に再開されたShowBoatのステージではロジャー役として毒な?!パフォーマンスを見せてくれています。( by Daimyo 16/7/2001)

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〜小和敬典The Who Report〜

 大名さんのH.Pをご覧の皆さん こんにちは ザ・フー・ファンクラブ代表として 毎年キース・ムーン追悼でロジャー・ダルトリーをやらせて頂いていますヴォーカルの小和(KOWA)です。いや〜自分で言うのも何ですが自分以上にザ・フーのレコード・コレクションの持ち主とロジャーのファンに出会ったことのない僕が体験した2000年11月13、15、16日Greatest hits tourレポート(と呼べる代物じゃないんですけど)をアップしますので良かったら最期まで読んで下さい。・・・っと偉そうに始まったわりには15、16はハッキリ言って何も覚えていないのです。(も、申し訳ないEですっかりとんでいました!)それで唯一記憶のある13日を書いていきたいと思います。

 なんと1989年のThe kids are alright tour 以来11年ぶりのロンドンではないか。なんだかパフュームのようなにおいのするヒースローにBAで到着し(機内食まずかったぞお〜)友達と再会してまずはパブへ直行。ロンドン初日からビールとE(エクスタシー)でヘロヘロ。名物タクシー(これは大好き)でようやく朝にホテルまで。思えばこの初日が今回の旅行を決めてしまったようなものでした。

 さて今回のツアーでサポートをつとめるジョー・ストラマー&メルカロレス。ハッキリいって興味ありません。なにせ俺はミック・ジョーンズ派だったからね。(おいおい!レポートじゃないのかよ!おまえそれでもロック・ファンかよ!)と強烈なツッコミが入りそうですが、その頃、俺はやはりパブでした。そしてセット・チェンジの間にロンドン・アリーナに到着。会場につくやいなや“We are mods !, we are mods!,  we are, we are,we are mods!”のコール。彼らはザ・フーと共に生まれ、ザ・フーと共に時代をき、そして今この会場にいるんだなぁーと俺は思った。そして少し自虐的なことを言えばその間に黄色人種である自分が入る余地なんてないんじゃないかとも。これはザ・フーだからこそ感じることなのだ。ま、それはともかく・・・・・・

 E, DD, A, EE オープニングは100%この曲だとわかっていても未だに興奮する曲「 I can't explain 」。ロジャーはマイクをブン回し、ピートはジャンプし、俺の片手にビール(またですか)、ほかに何がいる?  そして「Substitute」,「Anyway anyhow anywhere」と続く。噂どおり今回のツアーのピートはかなり元気でカッイイ。フーの魅力は何といってもライヴ、どの曲もレコード以上にしてしまうところが他のビッグ・ネームなバンドと違うと言い切れるでしょう。よーし!その調子でゆけ!ゆけ!そんでもって次は全然Greatest hits に入りそうにもないジミハデなナンバー「Relay」。でも俺的にはこの曲はいつかキース・ムーン追悼でも歌いたいと思っていたナンバーで聞けてうれしかった。次の「My wife」。おかしな話だけどキースが死んでからのフーではピートの曲を演奏しているときよりジョンの曲を演奏しているときの方がよりザ・フーらしいと俺は感じてしまう。(解ってくれる人いると思うけど)。

 ピートっていつも自分のソロ・ワークを売りたいときにザ・フーでツアーをするけど今回は自身のレーベルEel pie から通販のみの販売という大作[ LIFEHOUSE ]がそれなのかと思ってしまったパートに入ります。

曲は「Baba o'riley」、「I don't even know myself」、「Bargain」「Drowned」、「Behind blue eyes」、とメジャーどころにしてくれたのは救いでした。

「Baba・・・」では例の“It's only teenage wastland”で全員大合唱。

「Behind・・・」のもう何度も聞いて知っているのに今だにスリリングな展開。

そして「Drowned」では・・・さーてビールでも買いに行くか・・・と。

えっ、だって俺にはピートのソロ・パートってオシッコ・タイムだもん。(ドカッ、バシッ、ゴーン。あっ、今ピートのファンから攻撃うけました)。こう振り返ってみるとそんなに「LIFEHOUSE」買ってーと、言う感じでもなかった。俺って性格、悪いうえに浅はか。

 んーっ。いいかげん気持ち良く感じてるみたいだからここいらで一発、本腰いれてやるかーっの「Pinball wizard」。いや〜やっぱこの曲では場内全員総立ち。そして「Real me」でみんな仲良くイキました。ほんとメンバーも一緒にイキました。特にロジャー。この曲のためにパワーとっておいた感じでした。うふっ、ろじゃー・・・ったら、ぼくも満足したよ・・・そこに間髪いれずに「You better you bet」。 あら・・・ずいぶんタフなのね〜 えっ、うそっ、少し前にイッたばかりなのに今日、2回目よ〜の「Who are you」でまたまた会場全員でイッてしまったのです。そして余韻に浸っているところに「5:15」でのジョンの驚異的ベース・ソロ。もの凄い速さで弾いている。でも何を弾いているのかわからなかった。ステージ両脇の巨大スクリーンにジョンの指が映しだされている。ジョンさん・・・ったら指使いが上手。でもねー、信じられないことが起こったのはこの後の曲「Won't get fooled again」よ。もう天にも昇る気持ちになったの。もうどうにでもしてーって感じ。あなたの言うこと何でもするわ、わたし完全にあなたのもの。もう頭の中は真っ白、でも次の瞬間、わたし見たの。私たち人間のからだの中にも宇宙があるのを・・・(ボカッ、ドカッ、ビシッ、キキーッ、バキーッ、ズボッ、etc・・・ハァ、ハァ 今、またザ・フーのファンの皆様に攻撃というかクレームというかメチャおもしろいやんけーの手荒い祝福を受けました。オマエーっなに俺-僕-わたしになってんだーっ?とか硬派なフーをいやらしくレポートしたとか表現はバカッぽいけどおもしろかったとか・・・でとにかくこれでコンサートは一応終わったのです)。

 わたしが(まだやってる)正気に戻ったのはアンコールの「Let's see action」、「The kids are alright」、「Magic bus」でした。「Magic・・・」はブートなんかで聞いていると長くて退屈なんだけど自分がその場にいると楽しい曲だったわー(この口調クセになりそう)。そして「My generation」。エッヘン、オッホン、コホン、コホンここからは男小和がきちんとしめますぞーっ。

 これ以上簡単なコード進行でカッコイイ曲はない。この曲を聴くとザ・フーはロックで、ロックはザ・フーであると確信できる。今の彼らが昔ほどカッコよくないことは仕方がないにしても、この曲のカッコよさは永遠だ。(たいしてしまんなかったな。)

 っま、そんな、かんだでフーにしては短いコンサートは終わったのでした。

総評でいえばザック・スターキーは歴代のドラマーの中では一番ザ・フーに合っているけどちょっとタイトさがないのが気になるけど楽しいコンサートでした・・・って、なんか忘れてない? そうだよ!「See me, feel me」演ってねーじゃん。あのねー言っとくけどこれ俺のベスト・ソングよ。いったい何ごと〜?ザ・フーのコンサートで「See me, feel me」演らないってことは、愛のないセックスと同じじゃ〜ありませんか? まぁ〜こっちのほうはそれはそれで楽しいけど。(ゲッ、やっぱこいつ最低・・・ハッキリ聞こえました。)あたし・・・悲しい・・・結局、遊びだったのねーっ!フーのバカ!、バカ!わざわざイギリスまで会いに行くんじゃなかったわ。2度はあっても3度はなくてよ!・・・と言うと思ったら大きな間違いよ。次はアンタ達が日本へきなさいよー。その時に決着をつけてやるわ!なにせアタシはしつこい女なんだから。(もう病気だね。)

  と言うわけで「See me・・・」1曲のせいであとはEとビールとステーキ&キドニーパイだけのイギリス旅行となってしまったのです。 

 ・・・どうでしたか? 冒頭にも書きましたがレポートではなく単に感じたことを幼稚に書いただけですが、ほんの少しでも楽しんでいただけたなら幸いです。まぁ、こんな俺ですが今年も大名さん主催の第14回「キース・ムーン追悼」コンサートに出ますので、皆さんもぜひ来てください。一緒に楽しみましょう!

 

                        小和 敬典(Keisuke Kowa)

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